Topics

Introduction

BY NOBUHIKO AKIYOSHI
galrie a director

ファブリックのかけらを縫い合わせ、独特の肉感と生命感を表現する衣田雅幸の展示は、同ギャラリーでは3回目となります。衣田の、動物を見つめる眼差しが捉えたポーズ、布の手触りや独特の重み。ぜひ、手に取り眺めていただきたい、黒猫のさまざまなLIFE、それぞれのかたちです。
これまでファブリックをひたすら縫い重ね、オールハンドメイドで生き物を表現してきた衣田雅幸が今回、取り掛かったのは、人気者、黒猫のライフについて。孤高のきらめきを持ち、媚びずに生きるその個性。黒猫はその中でも、ミステリアスナンバーワンです。 その表情、姿勢、肉感を捉える衣田の手。繊細なステッチと緻密な作業の連続が、今を生きる黒猫たちのさまざまな姿を生み出していきます。特にその何とも言えない表情は、衣田が最も大事にする部分です。子の首をくわえて移動する母猫。母のミルクを飲む仔猫。家族としての猫ライフも見られます。 英国やイタリアのファインウールやカシミアなどの上質な生地のかけらが、さまざまな黒のグラデーションで縫い合わせられた、布による陰影表現、彫刻のさまを、ぜひご覧ください。

About

1974年奈良県生まれ。キノコ学者を父に持ち、幼少の頃から動植物や昆虫などに強い興味を持つ。1993年より作品の制作を開始。ファッションブランドとコミッション契約し制作を請ける。2020年、コロナ禍で立ち止まった。自分の表現したいものは作れているのか?2021年、13年ぶりに自身の名前で作品発表を行う。 父譲りの観察力をもとに、布を用いてオールハンドメイドで数々の動物を創り出す。一口に布といっても、尾州のスーツ地のマス見本素材からアンティークリネン生地に至るまで、小さなはぎれをつなぎ合わせ、本物さながらの驚くような躍動感を表現する。瞬間を切り取った猫、眼光の鋭い梟、そして不思議な魅力を感じるウサギなど… その作品の数々は、誰もが子供のころに感じた動物の不思議な魅力と、衣田が最も大事にする、何とも言えない表情を持つ”布の彫刻”である。現在は、当ギャラリーにて新作を発表しながら、国内各地で作品を展開中。
About him

Inspiration

In his notebook
新しい創作が始まるとき、彼はMOLESKINのノートを一冊買う。そこにインスピレーションの欠片を閉じ込めて、完成への地図を描く。新聞記事の切り抜き、ミュージシャンの写真、アニメキャラクター、ドローイング、詩、空想の生き物、図鑑の様に記録した生物模写、布の端切れ、作品の設計図など。

Some questions衣田に迫るいくつかの問い

Works

   

Open Gallery

       
下記日程で作品をご覧いただけます。ご来場をお待ちしております。
※アポイントメントは不要です。
Open gallery
2023.1.7 SAT - 1.15 SUN12:00 - 18:00
Adress
東京都渋谷区神宮前3-36-26
ヴィラ内川101号室

※  ご来廊の際には、必ずマスクの着用、咳エチケットにご協力ください。
エントランスで、アルコール除菌液にて手指の除菌をしてください。
スタッフはマスクを着用して接客をさせていただきます。

Credit

Gallery Direction
Nobuhiko Akiyoshi
Contributors
Yusuke Shiki
Roca Onishi
Masakado Nishibayashi
Ahraun Chambliss
Yuko Mori
Shoko Akiyoshi