「生活に詩を置く」から始まった、山崎円城とgalerie aのセッション。表現者として山崎が紡ぎ出す詩は、あえてシンプルで短く、強い言葉が抽出されていて、彼が言葉を植えると表現するように、多くの人々の心を震わせ、刺激しています。2022年の初個展より、今回で4度目となる山崎円城の言葉で埋め尽くされる作品展。音楽家でありながらも、詩人として音を持たない世界で紡がれた言葉の数々。表面のほとんどを夥しい数の文字で覆い尽くすことで、狂気とも捉えられる行為は、静寂の中に感じられる力強い叫びとなって、見る者の心を揺さぶります。

昨年までは、ガラスや鏡などのヴィンテージオブジェクトに山崎の詩を埋め尽くすことで、光の差し込みや反射、言葉のレイヤーリングといったビジュアルの表現を行なってきました。
本展では、新たなキャンバスとして素焼きや締め焼きが施された絵付け前の九谷焼の陶磁器をピックアップ。生み出された作品群は、光を通し透け感や浮遊感のあるガラス素材へのアートワークとは異なるアプローチにて製作され、表現者として”新たな世界”の扉を開いたと感じさせます。
陶磁器の表面に山崎の言葉の層が刻まれることにより、文字の数々が沈み込み、一体となって、厚みのある迫力が感じられます。そこに自らが記した文字を”削り、擦り込む”という新たな手法を施すことで、球体や面体などの表層が独自の世界で覆われる驚異の作品が仕上がりました。詩や言葉の重なりから、言葉の沈潜へ。紋柄のように陶に沈み込む言葉の連続と、削られながら地肌に拡がっていくその痕跡。山崎の作家としての新たな時代の始まりを予感させる「new era」と名付けた個展となります。

Topics

山崎 円城 詩人・音楽家。1990年ごろより、
グラフィティーやタギングの手法で公共の壁を使って
言葉や詩を発表し始める。
ほどなくして音楽活動も本格化し、
90年代から言葉のイベント「BOOKWORM」を主宰。
2013年、等価交換での詩集リリースを始める。
近年はタギングから生まれたコラボレーションも多く、
店舗の壁にも作品を残している。

山崎氏に作品制作を行うスペースを明け渡した。いわゆるレジデンスというやつだが、僕にとっても初めての経験だった。山崎氏に提案してみると「俺、ここでやります。ここでしか出来ない気がする。」あ、面白い。ここで描いてもらおう。
ふらりとやってきては描く日々が続く。締め切りも決めず、彼のペースにすべてお任せした。
山崎氏はこのスペースをSoft jail(ゆるい監獄)と呼んだ。そこから滲み出る気配を察知し、夜な夜な彼の創作仲間たちが集う。

  • Printed on polypropylener
    SIZE A2 (420×594mm)
                   2,500 yen送料 500円 edition 100
  • Printed on polypropylene
    SIZE A2 (420×594mm)
    2,500 yen送料 500円 edition 100

Gallery Info

下記日程で作品をご覧いただけます。ご来場をお待ちしております。
Date
2025.11.14 FRI - 11.30 SUN12:00 - 18:00
Address
東京都港区南青山6-9-2
日興兒玉パレス 104
Tel
03 6450 6725

Credit

Gallery Direction
Nobuhiko Akiyoshi
Contributors
Yusuke Shiki
Tomoyuki Washiyama
Akihiko Fukuda
Roca Onishi
Sho Shokan(Plot)
Shoko Akiyoshi